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服の歴史と構成を織りなす要素として民族衣装を研究材料にし、
そこから得られる機能性や美を服に落とし込み多方面から表現しています。

MADAGASCAR

Photo by 田村正義 MasayoshiTamura
Image processing by eofm
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MALABARY SHIRTS

マラバリーとはマダガスカルで着られている着丈の長いシャツの呼称で、インドのシャルワーニを起源とする説がある。

インドのシャルワーニはスタンドカラーの着丈の長いジャケットとパンツの事を言うが、マダガスカルに伝来して地域の気候や風土の重なり、ジャケットからシャツ程度の薄い布帛、主にリネンやシルクで作られるようになった。着用はハレの日や式典など出来られることが多く、肩から掛けるストR-るもセットである。

 比較的ゆったりとしたシルエットは現地の気候から風通しが良くなるよに作られており、現在では多種多様な生地や形で着られている。

日本の夏場の気候は湿度が高くまとわりつくような暑さがある。そこで通気性をさらに向上させるため、背中の身頃を2重にし、下には短句トップのような形状をしたもの、その上にフラップの様にアームホールまでのパーツを被せた。肩の立体感から上にかぶせた生地に多少の皺がよりそこを空気が流れるようになっている。また前身頃はポケット下の切り替え部分に空気穴を設置。前から後ろにかけて空気の流れ道を作ることで福内に溜まる湿度を逃がす仕掛けになっている

プルオーバータイプのゆったりとしつつもルーズに見えないようなシャツに仕上がった。

LAMBA & DRESS

ランバはマダガスカルの伝統的な民族衣装の一つで。直訳するとまとい布となる。言葉の通り大判のストールやブランケットのようなものを想像してもらうと良いだろう。素材は麻や綿でできており、地域によってまとい方が変わったりもする。肩にぐるっと巻き付ける着方や、サロンの様に腰に巻く着方などもあるが、涼しいときは体温を保温する、暑い日差しの時は皮膚を保護するなど多用途である。

 今回調べていて思ったのはヨーロッパの伝統的な衣服が現地で独自の進化をして今でも着られているという事が見えてきた。そこでランバの機能性を持ったドレスにしようと決め出来たものがこちらである。

​無数に入ったボックスプリーツが優しく体を包み込む。首元や胸周りは釦留めですっきりと見せた。

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